音楽レビュー: ニール・ヤングはまたしても「失われた」アルバム『クローム・ドリームズ』で1970年代の絶頂期を迎えた

「クローム・ドリームス」ニール・ヤング（リプライズ・レコード）

ニール・ヤングは「クローム・ドリームズ」で1970年代半ばの全盛期を捉えており、ヤングがほぼ半世紀前に当初構想していたもう一つの「失われた」、あるいは「未発表」のアルバムが正式に日の目を見ている。

77歳のヤングは近年、自身の膨大なアーカイブを掘り下げてライブアルバムやスタジオ録音をリリースしており、以前はリリースが予定されていたものの、何らかの理由で世に出ることはなかった。

長い間密造されていた12曲からなるコレクションは、すべて1974年から1976年にかけて録音され、1977年にリリースするために初めて編集され、保管庫に眠っていたまま伝説的な地位を獲得した。 ヤングは、オリジナル版をリリースする前に、2007 年にタイトルの続編「Chrome Dreams II」をリリースすることにさえ成功しました。

もし『クローム・ドリームズ』が計画通りにリリースされていたら、ニール・ヤングのキャリアの物語がどのように変わっていたか、46年経った今となっては知ることは不可能だ。 確かに、『Chrome Dreams』は、ヤングの人気曲「パウダーフィンガー」、「ポカホンタス」、「ライク・ア・ハリケーン」がハイライトとなっている素晴らしいコレクションです。

実際、このアルバムの曲はすべて、この 1977 年のシーケンスではないだけで、何らかのバージョンですでにリリースされています。

ここには初めて聴くバリエーションもあるが、長年馴染みのある曲の根本的に異なるバージョンを聴きたいと願う熱心なファンにとって、「Chrome Dreams」はあまり提供できるものではない。

「ポカホンタス」は、1979年にリリースされた「Rust Never Sleeps」からオーバーダブを除いたものと同じバージョンです。 「ライク・ア・ハリケーン」は、1977年に「American Stars 'n Bars」からリリースされたのと同じバージョンです。 『Chrome Dreams』に収録されている「Powderfinger」のバージョンは2017年にリリースされたオリジナルである。ヤングはこの曲の別バージョンを1979年に『Rust Never Sleeps』で初めてリリースした。

他の 2 曲「Sedan Delivery」と「Hold Back the Tears」には、後にリリースされたバージョンには含まれていない歌詞が含まれています。

新しいものはそれほど多くないが、「Chrome Dreams」は、ヤングの膨大なカタログから失われたもう一つの魅力的な「もしも」のリリースをまとめることに成功している。

___

AP 音楽レビューの詳細については、https://apnews.com/hub/music-reviews をご覧ください。